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2倍の性能。 半分のコスト。

物づくり立国ニッポンの国際競争力も発展途上国の激しい追い上げを受けております。しかし弊社は徹底した業務改善で、コストダウンを達成しました。性能も従来品より格段に上がっております。「性能を倍にしてコストを半分以下にする」ようやくこの矛盾するテーマに到達することが出来ました。達成した理由は以下の視点と、それに基づく徹底した業務改善によるものです。

1.押出機に多用するにはコストが合わないとされていた高級な素材・部品及び高度な技術をふんだんに取り入れた。

例えば、2軸機のヒーターを全品、真鍮鋳込、スクリューをSKDの工具鋼、シャフトをインボリュートスプラインとし、単軸機においてもインバーターモーターを多用、スクリュー・シリンダー材には窒化鋼を標準品として採用しました。その他鉄材に換えてステンレス材を大量に採用し、ペレタイザーにおいても母材をステンレス、刃を超硬チップにしました。これによって真鍮、SKD、ステンレス、インバーターモーター等の割高の素材や部品が標準採用品となり、購入量が格段に増えた結果、調達価格の大幅な引下げができるようになりました。その上、窒化鋼やステンレス素材でコストダウンのネックになっていたメッキ代を無くし、モーターやインバターでは多大な加工コストを要する歯車の数を減らす事ができたのです。日本国内では、公害対策費の負担が大きいメッキコスト及び国際比較で割高な人件費が、世界の平均に比較して異常な高コストになっているのが現状です。ですから、この2点の削減は高級な素材や部品の値上がり分に比べても余りある大きなメリットにつながります。その他たくさんの事例がありますが、品質を上げて値段を下げるという、ほんの一例です。

2.高級機種しか造らない

「大は小を兼ねる」で、どの機種も口径の割には異常な位大吐出が可能になっており、標準装備でも大型モーターを搭載しております。「外装寸法を小さく、吐出を大きく、機械は頑丈に、モーターは大きく。」我が社の設計理念の全てです。このコンセプトによって製品の品数を徹底的に絞り込む事に成功して、一機種当りの生産量を飛躍的に増やす事ができました。これは前述の条件と相まって、素材・部品の一括大量発注を可能とし、加工段階での計画性を増し、あわせて慣熟低減効果を引き起こし、コスト引下げの大原動力となりました。

3.日本のほとんどの製造業は、最近の系列破壊により困っています。これらの製造業各社と操業度維持に貢献する事を前提として、幅広い提携関係を構築した結果、あらゆる業種から破格の協力を得る事に成功しました。

一例として、メーカーにおける一品種一回当たりの生産ロットは、モーターの場合で60台、同じく特殊鋼メーカーの場合で100t単位です。これらの全量を一括して引き取る発注を毎回行うかわりに営業経費や管理費を乗せない工場出荷価格での取引きを成立させた事です。外注加工費に対しても画一的な仕様による定期的な仕事量を保証する事によって格安な取引を実現し、あわせて双方ともに飛躍的な生産性を手にできた事等です。この他、焼き入れ等の工程でも窯がまだ空いているにも拘わらず他の会社への納期の都合上、窯を閉めなくてはならないギリギリの日に持ち込み、半分のまま閉めるか、我が社の部品を破格値で入れるかを迫る等のスリルを味わっております。焼き入れの質は窯の真中でも端っこでも全く変わらないのです。勿論、物流も運送会社に任せっきりにはしません。それぞれの運送会社で空車が発生したタイミングを私達の仕事の流れにうまく合うよう連日情報収集を行って効率的活用に努めております。

4.日本に蔓延している煩雑で、曖昧な取引、慣行を排し、価格はガラス張りとし、お客様との取引に一定のルールを設けて、世界中どこのお客様でも買えるシステムを創ったと同時に、営業経費の大幅な圧縮を行った事。

具体的には、世界のいかなる国の方でも本契約のためには来日して頂く事。その際の航空運賃の半額を我が社で負担する。滞在費も1日100ドル迄のご負担とし、それ以上は我が社が負担する等です。これは技術情報の正確な取引を最も合理的に行うための手段です。この他、機械引き渡しの前にオペレーティング及びメンテナンスの為に3日間の研修を行い、双方のトラブルを未然に防ぐ為の義務もマニュアル化されております。この時もお客様の渡航費の負担や宿泊費の負担も軽くなるような特典が設けられています。この方法により我が社もメンテナンスの負担を軽くでき、トラブルも未然に防げ、結果として安いコストを可能にする一つの要因にも繋げている訳です。
このようにマーケティング力を駆使して設計・調達・製造から販売まで一貫して、同期化する事により、計画生産の実現→生産性の向上→高級機の超低価格の実現→営業経費の大幅削減→更なる低価格の実現→製品の完売向上→更なるコストダウン達成という好循環の輪が広がるようになりました。
我が社の自慢はこの世界一安い押出機があらゆる分野で世界の製造技術をリードすると言われる日本メーカーの素材及び部品で構成され、日本の職人の手で加工組立てられた高品質なものであるという点です。
このようなリエンジニアリングで、フリージアマクロスの押出機の歴史を総結集した高品質・低価格の自信作を、年数回の「配給祭」を始めとして、いつでも提供できる用意があります。
この自信作が貴社の生産性向上に貢献できることをお約束いたします。


フリ−ジアマクロス株式会社
会長  佐々木 ベジ
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